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西臼杵医療センターについて

センター長あいさつ

 西臼杵医療センターのホームページを訪問していただきありがとうございます。センター長(西臼杵広域行政事務組合 病院事業管理者)の「寺尾公成」でございます。当センターは、令和6年4月に産声を上げて以降、3つの病院(高千穂・日之影・五ヶ瀬)に対してスパイス注入的な役割を担いながら、西臼杵医療の進化に微力ながら尽力しているところです。

 今回、就任時に掲げたモットーの一つである医療界における「横連携」について、センター発足後に取り組んできた内容の一部を紹介したいと思います。医療界は、様々な医療職種と医療機能が巧みに連携することで成り立っています。センター発足前は、3つの病院それぞれの医療職種と医療機能が独立して運営されていました。そこで、「横連携」を実践すべく、3つの病院のそれぞれの代表者が集まる会議体を結成することにしました。この度スタートしたものとして、主立った医療職種別に、執行部会議(院長・看護部長・事務長)、看護部長会議、事務長会議、6つの部署長会議(薬剤部・放射線部・臨床検査部・栄養管理部・リハビリテーション部・臨床工学部)、そして数ある医療機能の中からまずは4つの領域(感染管理部・医療安全部・医療連携部・診療情報部)の会議を先行させました。それぞれの会議体で、問題提起や情報共有を図りベクトルの方向を揃えていくことにより、職務の効率性の向上や、経営参画意識の醸成ひいては職務に対するモチベーションアップに繋がることを期待しています。

 さて、西臼杵地区の日本神話の一つとして、天照大神(あまてらすおおみかみ)と天岩戸(あまのいわと)のエピソードは先刻ご存じのことと思いますが、改めてご一読頂きたいと思います。『須佐之男命(すさのおのみこと)は、田んぼの畦を壊したり馬の皮を逆剥ぎにしたりと、大変な暴れん坊でした。あまりにひどいいたずらにお怒りになった姉の天照大神は天岩戸と呼ばれる洞窟にお隠れになりました。太陽の神様がお隠れになると、世の中は真っ暗になり、食べ物が育たなくなったり、病気がはやったりと大変なことが次々に起こるようになりました。困りはてた八百万の神々は天安河原(あめのやすかわら)にお集まりになり、天岩戸にお隠れになられた天照大神を再びこの世に誘い導き出すために、天岩戸の前で色々な事が試されていきます。満を持して出番を迎えた天鈿女命(あめのうずめのみこと)は衣をかなぐり捨て一糸纏わぬ姿で、余りにも面白く踊られたため、八百万の神々は大笑いします。その賑わいを不思議に思われた天照大神は岩屋の戸を少し開き様子を伺います。その時、思兼神(おもいかねのかみ)が天照大神の手を引き、身を潜めていた天手力男命(あめのたじからおのみこと)が力の限り岩の扉を開け放ちまして、天照大神に天岩戸から出て頂くことが出来ました。世の中は再び明るく平和な時代に戻ったと言われています。なお、暴れた須佐之男命は、その後反省し、天岩戸の里をはなれ出雲国に行かれ、八俣大蛇(やまたのおろち)退治をされました。』まさしく、横連携の賜によって、ことは成就したといっても過言ではないでしょう。

 3つの病院間の有機的な「横連携」により、西臼杵における地域医療が進化していくことを願って止みません。

“医療とは、理路整然とした科学と心溢れる情熱の融合である。”

令和6年10月吉日

西臼杵医療センター

センター長 寺尾公成

西臼杵郡3公立病院統合の沿革

 宮崎県北部に位置する高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町の3町で構成される西臼杵郡の人口はこの30年余りで約4割減少しており、今後、病院を利用する患者さんも減ることが予測されております。また、西臼杵郡の人口10万人あたりの医師数は全国平均や県平均の半分程度であり、その数も減少傾向にあります。

 このような状況が続くと、今後西臼杵郡では、今の水準の医療を提供していくことが困難になる可能性が出てきます。

 こういった課題に対し、3公立病院の経営をまとめ(経営統合)、役割分担(機能再編)を進めることで、今後の西臼杵における医療提供体制を維持していくことを目的とし、令和6年4月から新体制での3公立病院の運営が開始されました。(なお、このホームページでは3公立病院を総称する際に、「西臼杵医療センター」という愛称を使用しています。)

経営統合:

 経営統合することによる共同購入や委託業者統一によってコスト削減策の実施がしやすくなることや、採用活動を共同で行うことによって、病院間における効率的な人員配置が可能となります。

機能再編:

 各町の病院は病床機能報告において、高千町国保病院は急性期と慢性期、日之影町国保病院は回復期、五ヶ瀬町国保病院は回復期と介護療養病床を有しており、明確な役割分担はありませんでしたが、今回の病床機能の転換により、病院間の役割分担を明確化し、各病院がそれぞれの機能に特化し、機能強化を図っていきます。

西臼杵郡3公立病院共通の基本理念及び基本方針

〈基本理念〉

西臼杵地域の住民皆様の病院として安全で質の高い包括的医療を提供するとともに、地域から信頼され愛される病院を目指します。

〈基本方針〉

■地域に開かれた病院であり、住民の皆様にとって快適な病院を目指します。

■地域に必要とされる救急医療体制、在宅・終末期医療体制等の充実に努めます。

■地域住民中心の保険・医療・介護体制を構築することで、地域包括ケアシステムを推進します。

■常に研鑽し医療水準の向上に努め、住民の皆様から信頼される人材を育成します。

■西臼杵地域における、持続的な医療提供体制を維持するため、病院の健全経営を目指します。

組織体制図

職員紹介

センター長:寺尾 公成
センター長の寺尾公成です。温故知新の精神にのっとり、牛歩の如くではありますが、西臼杵の地域医療はチョットずつ変革を遂げてきています。さらなる進化を目指していく所存ですので、「西臼杵医療センター・新7人の侍」ともども、よろしくお願いいたします。
局長:奥村 和平
西臼杵医療センターの運営がスタートして6か月が経過し、これまでにない多くの学びと経験がありました。病院間の横の連携と縦の連携を強化し、チームワークを更に進化させて今後の業務に取り組んでまいります。
次長:甲斐 知樹
西臼杵医療センターが発足し早くも半年が経過しました。まだまだやることが山積みですが、みんなで力を合わせて一歩一歩着実に進んでいけるよう頑張っていきたいと思います。
主任主事:安在 勇樹
西臼杵医療センターが発足し半年が経ちましたが、自分自身の経験がまだまだ足りないと痛感しているところです。センター職員で協力し、組織強化を目指していきたいと思います。よろしくお願いします。
主任主事:佐藤 翼
医療政策課での業務も半年が経ち、新しい環境にも少しずつ慣れてきました。まだ学ぶべきことも多いですが、新たな経験や人とのつながりを大切にし、引き続き、県の医療行政に貢献できるよう尽力して参ります。
主任技師:佐藤 良亮
救急救命士の佐藤良亮です。センター長直轄の「KAGURAプロジェクト」を始動します。住民の皆様に安心して生活してもらえるにはどうしたら良いか、多職種間で連携して検討していきます。
主事:甲斐 和希
令和6年度もあっという間に半年が過ぎて、とても暑かった夏が終わって涼しい秋の季節になりました。運営管理局には新たな職員も加わり、気持ちを新たにして残り半年を頑張っていきたいと思います。
会計年度任用職員:甲斐 清二
半年経過し、様々な展開がありました。経験したことを最大限に活用してセンターの運営に貢献したいと思います。

【新7人の侍!】R6.9.5撮影

過去の職員紹介