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日本神話・伝統文化に深く根差した
「しめ縄」をモチーフにしており
3町公立病院の連携や結びつきを表現。
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センター長あいさつ
2024.10.01

 西臼杵医療センターのホームページを訪問していただきありがとうございます。センター長(西臼杵広域行政事務組合 病院事業管理者)の「寺尾公成」でございます。当センターは、令和6年4月に産声を上げて以降、3つの病院(高千穂・日之影・五ヶ瀬)に対してスパイス注入的な役割を担いながら、西臼杵医療の進化に微力ながら尽力しているところです。

 今回、就任時に掲げたモットーの一つである医療界における「横連携」について、センター発足後に取り組んできた内容の一部を紹介したいと思います。医療界は、様々な医療職種と医療機能が巧みに連携することで成り立っています。センター発足前は、3つの病院それぞれの医療職種と医療機能が独立して運営されていました。そこで、「横連携」を実践すべく、3つの病院のそれぞれの代表者が集まる会議体を結成することにしました。この度スタートしたものとして、主立った医療職種別に、執行部会議(院長・看護部長・事務長)、看護部長会議、事務長会議、6つの部署長会議(薬剤部・放射線部・臨床検査部・栄養管理部・リハビリテーション部・臨床工学部)、そして数ある医療機能の中からまずは4つの領域(感染管理部・医療安全部・医療連携部・診療情報部)の会議を先行させました。それぞれの会議体で、問題提起や情報共有を図りベクトルの方向を揃えていくことにより、職務の効率性の向上や、経営参画意識の醸成ひいては職務に対するモチベーションアップに繋がることを期待しています。

 さて、西臼杵地区の日本神話の一つとして、天照大神(あまてらすおおみかみ)と天岩戸(あまのいわと)のエピソードは先刻ご存じのことと思いますが、改めてご一読頂きたいと思います。『須佐之男命(すさのおのみこと)は、田んぼの畦を壊したり馬の皮を逆剥ぎにしたりと、大変な暴れん坊でした。あまりにひどいいたずらにお怒りになった姉の天照大神は天岩戸と呼ばれる洞窟にお隠れになりました。太陽の神様がお隠れになると、世の中は真っ暗になり、食べ物が育たなくなったり、病気がはやったりと大変なことが次々に起こるようになりました。困りはてた八百万の神々は天安河原(あまのやすかわら)にお集まりになり、天岩戸にお隠れになられた天照大神を再びこの世に誘い導き出すために、天岩戸の前で色々な事が試されていきます。満を持して出番を迎えた天鈿女命(あめのうずめのみこと)は衣をかなぐり捨て一糸纏わぬ姿で、余りにも面白く踊られたため、八百万の神々は大笑いします。その賑わいを不思議に思われた天照大神は岩屋の戸を少し開き様子を伺います。その時、思兼神(おもいかねのかみ)が天照大神の手を引き、身を潜めていた天手力男命(あめのたじからおのみこと)が力の限り岩の扉を開け放ちまして、天照大神に天岩戸から出て頂くことが出来ました。世の中は再び明るく平和な時代に戻ったと言われています。なお、暴れた須佐之男命は、その後反省し、天岩戸の里をはなれ出雲国に行かれ、八俣大蛇(やまたのおろち)退治をされました。』まさしく、横連携の賜によって、ことは成就したといっても過言ではないでしょう。

 3つの病院間の有機的な「横連携」により、西臼杵における地域医療が進化していくことを願って止みません。

“医療とは、理路整然とした科学と心溢れる情熱の融合である。”

令和6年10月吉日

西臼杵医療センター

センター長 寺尾公成