病院救命士の部屋
病院救命士とは
「病院」で働く「救急救命士」のこと!
「救急救命士」とは、医師の指示の下、救急救命処置を行う医療従事者で、以前は消防署の「救急車」に乗って仕事をすることが一般的でしたが、令和3年に救急救命士法が改正されて、病院の中にも活躍場が広がりました。
病院救命士の仕事
(1)救急救命処置
救急救命処置とは、重度傷病者を対象に行われる緊急に必要な処置で、①医師の具体的な指示を受けなければ行ってはならないものと、②それ以外とに分類されています。
①医師の具体的な指示を必要とするもの
- 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保のための輸液
- 器具を用いた気道確保(食道閉鎖式エアウェイ、気管挿管)
- エピネフリンの投与
- 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保及び輸液
- ブドウ糖投与
②それ以外(一部抜粋)
- バイタル測定
- 異物除去
- 吸引
- 人工呼吸
- 胸骨圧迫
- 酸素投与
- 骨折の固定
- 小児科領域の処置
- 産婦人科領域の処置
- 精神科領域の処置
(2)医療職間のタスクシフトのための業務
医療従事者としての知識や技術を活かしてタスクシフトすることで、多職種の業務負担軽減を図ります。
- 消防機関との連携
- 検査や入院時の患者院内搬送
- 医師が実施する処置の支援
- 病院救急車の管理・運行
- 転院搬送
- 医療物品の管理・補充
- 医師事務作業補助 等々
活動紹介
西臼杵救急ワークステーション(通称:NEWS)

写真(令和7年1月22日 NEWS試行運用開始式)
消防本部と連携して、高千穂町国民健康保険病院に「西臼杵救急ワークステーション」を開設しました。
「救急ワークステーション」とは、医療機関に消防本部の救急車1台と救急隊員3名が待機し、待機中に医師や看護師の指導のを受けながら救命処置等の実習を行う「生涯教育」の拠点です。
実習をとおして、医療に従事する多職種間の相互理解を深め、より一層の連携強化を図っていきます。
実習中に救急出動の要請があった場合には、病院から出動します。必要に応じて医師や看護師、病院救命士が同乗し救急隊と連携して早期の医療介入を果たします。
※活動の様子は随時更新していきます。
職員紹介

- 氏名 佐藤良亮
- 所属 運営管理局
- 卒業 熊本総合医療福祉学院 救急救命学科(現:熊本総合医療リハビリテーション学院)
- 職歴 高千穂町役場 西臼杵広域行政事務組合消防本部
- 認定 拡大2行為 気管挿管
- 資格 JPTECインストラクター ICLSインストラクター PEMECインストラクター
- 特技 高千穂の夜神楽